40歳を超えたら受けるべき6つの検査

【大腸内視鏡検査】精度アップで見落とし減の機器

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
検診では健康保険適用なし、症状あれば適用

「40歳以上で受けるべき検査は?」と聞くと、たいていの医師が真っ先に挙げる検査、それが大腸内視鏡だ。大腸がんの早期発見に役立つ。

 どうせ受けるなら精度が高い方がいい。内視鏡のうち、いま注目が集まっているのが最新内視鏡機器「NBI内視鏡システム」。5年前から導入する「方南町みどりクリニック」の谷口将太郎院長が特徴を説明する。

「2つの短い波長の光を粘膜に当てるため、通常の内視鏡検査では分かりにくかった粘膜の表面構造や毛細血管が明確に映し出され、微細な変化も見落とさないのです」

 加えて、拡大内視鏡が登載されていればよりいい。腫瘍が良性か悪性か、粘膜内のどこまでがんが浸潤しているかが分かる。拡大内視鏡が登載されると内視鏡の直径が2ミリほど大きくなるが、鎮痛剤を静脈注射で投与すれば患者の苦痛は驚くほど減少する。大腸がんなどが疑われる何らかの症状があれば検査の一環なので保険適用、検診としてなら自費になる。保険適用なら、検査のみで約5000円(3割負担の場合)。

 国が1次検診として進めているのは便潜血反応だが、かなりの見落としがあるのが実情だ。胃がんと同様、早期発見の大腸がんは予後がいいからこそ、そのチャンスを逃してはならない。