「男の悩み」に効く漢方

「海馬補腎丸」と「補中益気湯」で疲れを取り精力アップ

漢方薬剤師で氣生薬局CEOの久保田佳代さん(提供写真)

 東洋医学では、精力ダウンと体の疲労は同じ原因にあると考える。「腎」の弱りだ。

 腎は生命力とイコール。生命力が衰えれば、精力も落ちるし、体も疲労感でぐったりするのは当然。その人の体質で適した漢方薬は異なるとはいえ、一般的に加齢による精力ダウンや体の疲労を感じる年代の男性にも合うのは「海馬補腎丸」と「補中益気湯」だ。

 漢方薬剤師で氣生薬局(東京・新宿)CEOの久保田佳代さんが言う。

「これらは、男性の妊活にも用います。精子の数が極端に少なかった方が、海馬補腎丸や補中益気湯を飲んだことで、精子数が3倍になったケースもあります」

「漢方薬は苦手だが、この2つだけは明らかに効果を実感できるので飲み続けている」と話す男性も多いという。

 疲れの中には、眼精疲労もある。「飲む目薬」の異名を持つのが「杞菊地黄丸」。ベースが「六味地黄丸」という漢方薬で、そこに枸杞の実と菊の花がプラスされている。

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