気象予報士の医師が教える“病気予報”

天気が下り坂になるとリウマチが腰痛がジクジク痛む

 低気圧だと天気は下り坂になります。その理由は、空気が軽くなって上昇気流が発生するからです。空気が上昇すると上空の寒い大気に冷やされて、空気中に小さな水滴が発生します。それらが集合して雨粒となって、地上に落ちてくるようになるのです。

 体は低気圧に反応します。気圧が下がると、普段われわれの体を押さえつけていた大気の力が弱まるので、体が膨張します。わかりやすい例が、飛行機内や山登りに持っていった菓子袋です。

 リウマチや腰痛、関節痛などを抱えている方々は、天気の悪い日にはジクジクと痛くなることが多いようです。それは、低気圧により体が膨張したり、血管が拡張したりすることなどで自律神経が反応して、もともとの痛みを一層強く感じるようになるからではないかと考えられています。

 対策にはサポーター等で関節を温め、固定することが有用です。しかし、痛みが治まらなかったり腫れたりしている場合には、整形外科医に相談しましょう。