明確な基準はありませんが、「必要以上に薬を飲んでいて、薬による有害事象が起こっている状態」を「ポリファーマシー」といいます(単純に「4~6種類以上の薬を飲んでいる状態」を指すケースもあります)。
ポリファーマシーを避けることができれば理想的ですが、医師は、患者さんの症状を良くするために薬を処方します。そうした気持ちから、薬を減らすことが難しくなっている場合もあるのです。となると、薬を飲んでいる側も、薬が体に与える「有益性」と、副作用などの「危険性」をしっかりと知っておかなければなりません。
人によっては、中止して様子を見てもよい薬、つまり「優先順位の低い薬」が処方されているケースもあります。しかし、自己判断で服薬を中止することは危険ですので、まずは医師や薬剤師に相談しましょう。
次回から、高齢者が注意すべき薬を紹介していきます。
年を取ったらクスリを見直せ