あの話題の治療法 どうなった?

「高気圧酸素療法」はなぜいまだに評価されないのか

(C)日刊ゲンダイ

 急性一酸化炭素中毒、末梢動脈疾患、腸閉塞症、突発性難聴、糖尿病性足潰瘍・壊疽、捻挫や打撲などスポーツ外傷などにも有効な治療法である。

 東京都下では一度に数人入ることが出来る「第2種高気圧酸素治療装置」を日本医科大学付属病院、東京医科歯科大学付属病院など5カ所の病院で稼働しているが、問題は価格。1台2億円近くもする。

「先の総会でも、学会主導で診療報酬改定に向けて厚生労働省をはじめ関係機関へのヒアリングを実施していることを述べました。この装置を安全・有効に運用するために学会は専門医制度、認定施設制度を設け、1人以上の専門医、1人以上の専門技師(臨床工学技士)を同時に従事させなければ認定施設とはなりません。それなのに、診療報酬があまりに低すぎるのです」(宮本教授)

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