役に立つオモシロ医学論文

味噌汁の摂取は血圧に悪いのか

(C)日刊ゲンダイ

「血圧が高い人は、塩分を控えたほうがよい」と言われることも多いのではないでしょうか。一方で、日本人にとって主要な塩分摂取の要因は味噌汁でしょう。

 一般的には塩分が濃いと思われている味噌汁を毎日食べることは、高血圧の人にはよくない生活習慣という印象があります。

 そんな中、日本人を対象に、味噌汁を食べる頻度と血圧の関連を検討した研究が日本内科学会誌(英文誌)2017年1月号に掲載されました。

 この研究は、病院で健康診断を受けた50~81歳の527人(平均60.4歳)を対象としたアンケート調査です。味噌汁の摂取頻度が週に「1杯未満」「4杯未満」「7杯未満」「7杯以上」の4グループで被験者を分類し、各グループ間で血圧の値を比較検討しました。さらに、味噌汁の摂取と高血圧の発生率に関しても検討されました。なお、解析に当たっては、結果に影響を与え得る、年齢、性別、高血圧治療状態、喫煙習慣などの因子で統計的に補正しています。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。