腎機能や肝機能は病気や薬によって急激に低下することもありますが、加齢によっても徐々に下がってきます。近年では、慢性的に腎機能が低くなる慢性腎臓病(CKD)の患者さんが増加していて、成人の7人に1人はCKD予備群といわれています。
腎機能や肝機能を調べるには、血液検査が最も有効です。定期的な採血をオススメしますが、医師の中には、患者さんに痛い思いをさせたくない、検査代の負担をかけたくないなどの理由から、あえて血液検査をしないという先生も少なくありません。
また、どうしても採血はイヤだ……ということであれば、次の点に注意してください。①薬の服用中に尿が出にくい②むくみやすくなった③食欲がなくなった④著しく体重が増減した。これらは、腎機能低下、肝機能低下の初期症状が考えられます。いずれかに当てはまる場合は、速やかに受診しましょう。
以前からずっと同じ量を飲んでいるからといって、決して安全というわけではありません。定期的に体調に応じて用量を見直すということも大切なのです。
クスリと正しく付き合う