当事者たちが明かす「医療のウラ側」

研修施設に半年在籍の内規は必要なのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ゴールデンウイークに娘夫婦が遊びに来てくれました。娘は久々の実家で母親にあれこれと甘えていましたが、私は医師である娘婿の相手が正直苦手です。

 彼は勤務医ですので、顔を合わせるたびに仕事の話をします。その多くが人事や治療法など当たり障りのない話題ですが、今回は「新専門医制度」の話になりました。新聞などでご存じの方もおられるでしょうが、これまで各医学会が勝手に認定していた専門医を、新たに設置した第三者機関が審査・認定することで、その価値を高めようというものです。

 地域に密着して、固定の患者さんを持つ私にはあまり切実感はありませんが、若い娘婿からすると専門医であることはその技量の証明であり、患者さん集めのためには重要なことのようです。とくにいまはネット社会ですから、「専門医」という肩書がプロフィルとして書けるか書けないかでは大違いなのだそうです。

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