甘いものを取っていないのに血糖コントロールが悪い人は、塩味の好みをチェックすれば、その理由がわかるかもしれない。実際、羽鳥氏が指導した患者には、塩分量を減らしたことで食事量が減り、減量につながった人もいる。
また、酸味が好きな人は、比較的食習慣が良く、さまざまな食品・食品群を取っていた。このことから、「酸味が好き=血糖コントロールを良くする」ではなく、酸味が好きな人は食に気を使っている傾向があり、結果的に、血糖コントロールが良くなっている可能性が考えられる。
■「食事をカラフルに」を心がける
さらに、羽鳥氏が今回の調査で改めて痛感したのが、「食への無関心さ」だ。
「特に男性に多かったのが『女房に任せているので、(食習慣や食べているものなど)分からない』という回答です」