漢方の意外な実力

飲酒で赤ら顔になる人は黄連解毒湯 二日酔いで保険適応も

ついつい飲み過ぎて…

 もうすぐ忘年会シーズンです。左党なら飲み過ぎによる失敗体験があるかもしれません。楽しい宴会だと、ついつい飲み過ぎてしまいますが、二日酔いに効果的な漢方薬があることをご存じでしょうか。

 その代表が、五苓散と黄連解毒湯です。保険適用になっていることから分かるように、効果が認められています。

 まずは、五苓散について。むくみや喉の渇き、むかつき、嘔吐などの症状に効果的。たくさん飲んだ翌朝、口は乾いているのに、脚はパンパンにむくんでいるということはあるでしょう。

 そんなときに五苓散を飲むと、むくみが解消し、口の中が少しずつ潤うようになり、トイレが近くなっていきます。五苓散の働きは、体内で偏った水分の分布を整えるイメージです。

 もうひとつの黄連解毒湯は、のぼせや赤ら顔、アトピー性皮膚炎などの改善に処方され、二日酔い対策では胃の不快感や頭痛を緩和し、飲み過ぎ全般に効果的。のぼせや赤ら顔にいいことから分かるように飲酒で顔が赤くなったり体がほてったりする人に向いています。

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