病の克服は患者に聞け

新型コロナ<番外編>1カ月程度は人に接触しない覚悟が必要

実業家の渡辺一誠さん(提供写真)

 まず、コロナ治療の入院期間について。報道では2週間ぐらいといわれていた。だが、2週間で退院する患者はまれのケースであったという。

 実際、渡辺さんも当初、2週間の入院と告げられていた。39・5度の高熱は4日ほどの治療で下がったが、苦しい乾いた咳は10日ほど続いた。そのため、症状が全快するまで3週間を要した。

 また、コロナ患者の肺をCTで撮ると、色が真っ白になっていて、傷だらけだという。

 PCR検査の正確性は100%ではない。したがって2回陰性が出ても、ウイルスが体内に、あるいは肺の傷などに残されている可能性が高い。

 渡辺さんもそうであった。ウイルスの保菌期間は3週間から1カ月。また陰性の結果が出た後も、2週間ぐらいは人に接することがないようにしたいと言う。

 退院後、自宅に帰宅した。心配は、病院から自宅までの移動手段だが、「人に接触しないで帰宅すれば問題ないという認識であればいい。ただし、体内に菌を持つ保菌者は、口元をぬぐった手で物に触ると菌が付着してしまう。電車やタクシーなど、この点は気を付けましょうと、言っておりました」。

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