このように説明を受けても、今一つ理解が出来なかった。
担当医師は、さらに動画を見せながら、網膜円孔が発症するメカニズムを解説してくれた。
眼の表面には、眼を護る角膜や虹彩、それにレンズの役割を果たす水晶体がある。いわゆる瞳である。
その水晶体を取り囲むように硝子体があり、さらに奥にフイルムの役目をする網膜がある。
つまり、眼で捉え物が水晶体に写され、写された物は、網膜というフイルムに収まる、
物や活字といったこうした視覚情報が、網膜の視神経を通して脳に伝えられるのだ。
ところが加齢などが原因で、眼の内部の体積(硝子体)が縮小すると液化(液化硝子体)部分が増え、網膜にも変化が起こる。
高齢者でなくても若年層に起こる網膜剥離は、強度の近視や遺伝性等、または眼を強く打ったりすることが主な原因だ。
病の克服は患者に聞け