セックスが痛い

自分の性器を自分で見て確認する 「性=悪や恥」ではない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 性器の名称はどうでしょう。恥骨、外陰部、陰毛、陰核、男性だと陰茎など、「恥」や「陰」の漢字がズラリ。医学用語ですが、私たちの心理に「恥=恥ずかしい」「陰=ネガティブ」と働くのではないか。

 また、子供のころ「性はいけないこと」「性器を触ってはダメ」と親から教わることが多いのも、背景にあるのではと察します。

 こういった性器を隠された環境が、性器を容易に見られない女性を生み出しているのかもしれません。性交痛がある女性も、どこが痛いか、性器が腫れていないか、自分で確認できない人は少なくありません。自分による性器の確認は、健康管理の上で大切。同時に、「性=悪や恥ではない」という大人向けの教育や婦人科の診察環境の改善なども、必要だと思うのです。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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