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ウオノメに市販薬は効く?皮膚科ではどんな治療をするのか

皮膚科医の川嶋千朗氏(提供写真)

 皮膚の一部に圧迫や摩擦といった物理的な刺激が繰り返し加わることによって、皮膚の角質が肥厚(はれて厚くなる)します。

 このとき、角質の肥厚と同時に患部の中心に芯ができるのが「ウオノメ」(正式名称「鶏眼」)、角質の肥厚が盛り上がるのが「タコ」(正式名称「胼胝」)と呼ばれます。

 痛みが強くなければ市販薬でセルフケアも可能です。ただし、ウオノメをカッターやカミソリなどの刃物を使って削るのはおすすめしません。

 自分で処置すれば出血することがありますし、刃物をきちんと滅菌ができていないとバイ菌が入るからです。市販薬なら「スピール膏」「ウオノメコロリ絆創膏」などは効果がありますね。

 角質軟化作用の「サリチル酸」が含まれたパッドで、硬く厚くなった皮膚をやわらかくして除去します。痛みがそれほど強くなければ、まずはパッチを貼って1週間ほど様子をみてください。

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