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ウオノメに市販薬は効く?皮膚科ではどんな治療をするのか

皮膚科医の川嶋千朗氏(提供写真)

 受診に来られる患者さんは、痛みが強くて歩けなかったり、足裏にいくつもできたり、何度も再発しています。ウオノメだった場合の治療法は肥厚した角質を医療用の器具で削ります。

 ただし、外来に訪れる患者さんの場合、ウオノメだと思っていたら、「青年性扁平疣贅」や「尋常性疣贅」といったウイルス性のイボであるケースが少なくありません。

 それらは、ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス)というイボをつくるウイルスの感染でできるもので、ウオノメと思っていたら、このウイルスの感染であることがあります。

 ウイルス性のイボだった場合は、患部の角質部分を削った後に、液体窒素で焼く「冷凍凝固療法」、または芯まで削り取る「炭酸ガスレーザー」によって治療します。

 冷凍凝固療法は、マイナス196度の超低温の液体を綿棒などに染み込ませ、ウイルスに侵されている患部に当てて冷やすことで患部の組織を壊死させます。イボが完全になくなれば終わりですが、数回にわたって行うことが多いです。保険適用になります。

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