ビタミンDはビタミンという名前は付いていますが、実はステロイドホルモンの一種で、骨の健康を維持する以外にも、多くの生理的な働きを持っています。なかでも最近注目されているのは、ウイルスなどによる呼吸器感染症への、体の抵抗力を高めるような働きです。
ビタミンDの代謝物が、呼吸器感染を起こすウイルスに対する免疫を高める、という実験結果がありますし、血液中のビタミンDが低いと、呼吸器の感染リスクが高まるという報告もあります。
実際に新型コロナウイルス感染症においても、ビタミンDが不足していると重症化しやすいというデータがあります。
それでは、サプリメントとしてビタミンDを補充することにより、呼吸器感染症にかかりにくくなるのでしょうか?
今年のランセットという一流の医学誌に、それについての研究結果が報告されています。
医者も知らない医学の新常識