コロナ禍で急増中!「歯ぎしり」をしっかり改善したい

写真はイメージ

「歯ぎしりは、ギリギリ、カチカチといった音で周囲に不快感を与えるだけでなく、体にさまざまな悪影響を及ぼします。歯が摩耗して痛みを起こしたり、歯周病の原因になったり、歯の詰め物が取れてしまったり、歯が欠けるケースも。顎の痛みや顎関節症、頭痛や肩凝りの原因にもなります」

 歯ぎしりの最大の原因はストレスで、ストレスが高まる時期には歯ぎしりが頻繁になり、食いしばる力も強くなることがわかっている。「ストレスがかかると解消するために歯ぎしりをする」との報告もある。

「マウスピースの製作を希望される患者さんが増えたのは、やはりコロナの影響が大きいと思われます。感染に対する不安はもちろん、外出自粛やテレワークが続くなど、生活環境が一変したことでストレスをため込む人が増えたのでしょう。自宅にいる時間が増えたことで、歯を強く食いしばりながらテレビ、パソコン、スマホの画面を凝視する時間も長くなり、症状が表れた人もいます」 米国の歯科クリニックでも、「歯が欠けたと訴えてクリニックを訪れる患者の数が増えている」「歯をこすり合わせたり噛みしめるなどの症状が、これまでにないほど広く見受けられる」といった報告がある。やはり、コロナ禍のストレスが影響していると考えられている。

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