その結果、PCR検査での新型コロナウイルス陽性者は、コーヒーの摂取量が1日1杯未満の人と比べて、1日2~3杯の人で8%、1日4杯以上の人で9%、統計的にも有意に少ないことが示されました。一方で、他の食材では明確な関連性は示されませんでした。
この研究では、コーヒーの摂取頻度と新型コロナウイルスの感染リスクにわずかながら関連性を認めています。とはいえ、食事の内容はさまざまな生活スタイルや環境と密接に関連しており、コーヒーそのものが直接的に感染リスクを低下させているわけではないように思います。現時点ではワクチンの接種、そして適切な感染対策を励行することが、感染予防に効果的と考えた方がよいでしょう。
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