最終的に評価が可能であった4万2094人のうち、新型コロナウイルスに感染していたのはワクチン接種群で77人、プラセボ接種群で850人であり、発症率の比をもとに算出したワクチンの有効率は91.3%でした。また、重症の新型コロナウイルス感染症に対する有効率についても96.7%と、接種から半年経過しても有効率は依然として高いままでした。
体内のウイルス抗体量が低下したとしても、効果が大きく減弱するわけではありません。むろん、新規に開発されたワクチンであるがゆえに、有効性の持続期間に関する質の高いデータが乏しいことも、また事実です。
今後の研究報告に注目しつつ、3回目の接種なども考慮していく必要があるかもしれません。
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