新型コロナ第6波をどう過ごすか

4回目ワクチンの一律接種は本当に必要か? 早ければ5月に開始

イスラエルではすでに4回目の接種が進んでいる(C)ロイター

「準備するのはいいが、実際に接種する際は重症化リスクによって対象者を絞ることも必要だと思います。3回目接種後に感染する人もいて、当初いわれた感染予防効果は減少しています」

 実際、ワクチン接種をいち早く始め、4回目接種をスタートさせているイスラエルのデータをもとに、「4回目の後に得られる免疫は、おそらく3回目の後とそれほど変わらないところまでしか上がらない」との見解を示している専門家もいる。欧米でも4回目接種の必要性については専門家間で意見が分かれている。

「ワクチン以外にも治療薬が揃ってきて、治療のやり方もわかってきています。2年前に中国・武漢から世界中に広まった新型コロナウイルスもその姿を変える中、武漢型に対応して開発されたワクチンを全員一律に打ち続けることの意味を考え直してもいいのではないでしょうか」

■接種後後遺症の“受け皿”も設置されているが…

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