新型コロナ第6波をどう過ごすか

4回目ワクチンの一律接種は本当に必要か? 早ければ5月に開始

イスラエルではすでに4回目の接種が進んでいる(C)ロイター

 新型コロナワクチンの2回目接種から半年以降に行う3回目接種がスタートして間がないというのに、政府は早くも4回目接種の検討を始めた。理由は新型コロナウイルス感染症の新規感染者、重症数、死者数が高止まりする中、入院予防効果がある程度維持されるからだという。しかし、4回目の有効性・安全性に関する知見は少ない。一体、いつまで接種を続ければいいのか?

 厚労省は24日の分科会で、感染拡大第7波に備え、公費による4回目接種を実施する準備を始めることを決めた。早ければ5月にもスタートし、ワクチンは米ファイザー社製と米モデルナ社製を使う予定。3回目接種済みの人を対象にすることを前提に準備を始め、今後、接種の範囲を分科会などで検討するというが、持病のない健康な人や重症化リスクの少ない人も含めた3回目接種者全員に本当に必要なのか? 弘邦医院(東京・江戸川区)の林雅之院長が言う。

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