感染症別 正しいクスリの使い方

【膣カンジダ】40%が1年以内に再発し市販薬も使用できる

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 また、女性に比べて男性の患者は少ないといわれていますが、感染する可能性があるので注意が必要です。パートナーにかゆみなどの不快な症状がある場合は、医師の診察を受けましょう。

 膣カンジダの治療には、抗真菌薬の膣錠や軟膏、クリーム、内服薬などが用いられます。膣カンジダは一度治っても、ストレスや疲労で再発しやすく、発症した人の約40%が1年以内に再発したという調査報告もあります。

 再発した場合に限っては市販薬を使うことも可能です。膣錠や塗り薬などさまざまな剤形があるので、症状が外陰部のみなら塗り薬、おりものの異常には膣錠、または併用といった具合に症状に合わせて製剤を選ぶことが可能です。

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荒川隆之

荒川隆之

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

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