認知症の前段階といわれる軽度認知障害(MCI)とは、健常者から認知症患者に移行するグレーゾーンの状態です。
認知機能の低下が始まっているものの、食事やお風呂、着替えといった日常生活には問題が出ていない状態で、本人や家族も気づかないケースが多い。
ただし、年平均で10%ほどがMCIから認知症に症状が移行し、約半数は5年以内に認知症を発症するといわれています。この時点で、早期発見することが重要です。
原因は、アルツハイマー病由来の場合、脳にタンパク質「アミロイドβ」が蓄積し、レビー小体型が由来であれば、脳に蓄積したレビー小体が神経細胞を消失させているためです。ほか、うつ病や脳血管疾患などが起因となって、MCIを起こすケースもあります。
一般的にMCIの兆候として、「物忘れ」「小銭が増える」「取り繕う」「短時間で同じ質問が増える」といった言動が見られます。
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