アトピー性皮膚炎治療最前線 新薬が続々登場…医師が特に注目するのはこの2剤

アトピー性皮膚炎の新薬が次々登場している(C)日刊ゲンダイ

 リンヴォックは15ミリグラム錠と30ミリグラム錠があり、「Heads Up試験」で用いられたリンヴォックは最大容量の30ミリグラム錠。15ミリグラム錠でも、デュピクセントより皮膚症状やかゆみの改善率が上回るかは、研究が行われていないので何とも言えない。

「長期間、最大容量を出し続けるのは抵抗があります。どんな薬でも量は少ないに越したことはないからです。そこでリンヴォックを患者さんに使用する場合、症状が落ち着いたら薬の量を減らすようにしています。30ミリグラム錠から15ミリグラム錠への減量、またはその逆の増量は認められているものの、どのタイミングで行えばいいかはデータがないため、医師の判断になります」

■全く効かない患者はほぼいない

 リンヴォック30ミリグラム錠投与の患者では、ニキビやヘルペスといった皮膚感染症の副作用が出やすいというデータもある。一方、デュピクセントはそれらのリスクが少ない。

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