「尿酸値」が高くなると死亡リスクが3倍にアップ…痛風だけじゃない

写真はイメージ

 尿酸値を上昇させないために、まずは生活習慣から見直したい。

「ビールはプリン体を多く含むと知られています。毎日飲む習慣がある人は、尿酸値の上昇を防ぐためにも1日瓶ビール1本にとどめてください。また、肉類や魚介類もプリン体の量が多い。普段から肉や魚を食べる頻度が高い人は量を半分にし、尿酸の排出を促すとされるヒジキやワカメ、ホウレンソウといった海藻類や野菜を摂取すると、尿酸値の上昇を防げます」

 また、BMIが25以上の肥満体形の人はインスリンの分泌量が増える「高インスリン血症」を発症しているケースが少なくない。インスリンには尿酸の排出を抑制する作用があり、尿酸値は高くなりやすい。肥満気味な人は、脂肪燃焼効果が期待できる30分程度のウオーキングなどの軽い有酸素運動を週3回行うのが効果的だ。ただし、筋肉トレーニングといった短時間に強い負荷をかけて行う無酸素運動は、細胞が壊され核酸の分解が進み尿酸が作られやすくなる。

3 / 5 ページ

関連記事