「不整脈」自覚症状がゼロでもすぐに精密検査が必要なワケ

脈拍を自分で測ってみる

「心電図アプリが搭載されたスマートウオッチ(多機能な腕時計型デバイス)や、脈を測定する機能が付いた血圧計を上手に利用するのも手。受診時は、これらの結果も持参するとなおいい」

 不整脈は出やすい時間帯や季節に個人差がある。そういう意味では、不整脈を起こしやすくなる60代以降は、いつでもどこでも測定できるスマートウオッチの利用が理想だ。

「不整脈が判明し、精密検査で治療が必要となれば、第1段階は薬。効果が見られなければ、カテーテルを太ももの付け根から血管を通じて心臓に挿入し、不整脈の原因箇所を高周波電流で焼灼する心臓カテーテルアブレーションが検討されることもあります」

 患者の中には、脳梗塞を起こしてから初めて心房細動(不整脈のひとつ)が見つかった人もいる。早くに心房細動を見つけ治療を受けていたら、脳梗塞を起こさなかったかもしれないのだ。

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