コーヒーを1日3杯くらい飲む習慣が、糖尿病や心臓病、肝臓病などの予防につながり、生命予後にも良い影響を与えることは、これまでの多くの研究や調査で証明されている事実です。ただ、それは継続的にコーヒーを飲んでいる人の場合です。コーヒーにはカフェインが多く含まれていて、カフェインには心臓を刺激して不整脈を増やすという可能性があります。カフェインを普段とっていない人が、カフェイン入りのコーヒーを飲むことによって、心臓に負担がかかり、不整脈が増えるような心配はないのでしょうか?
今年のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンという、一流の医学誌に、カフェイン入りのコーヒーを飲むことによる、急性の影響を検証した論文が掲載されました。アメリカで18歳以上の健康な100人の男女に、2週間カフェイン入りのコーヒーを飲んでもらい、飲まない時と比較して1日の不整脈を検査しました。
医者も知らない医学の新常識