いま知っておきたい「爪水虫」最新情報(下)塗り薬と飲み薬のメリットデメリット

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「2018年に発売された最新の飲み薬(ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物)は、1日1回服用で12週間。ただ、効果が見えてくるのはもっと早く、服用して3~4週間できれいな爪が生えてきた、という患者さんもいます。効果の実感を得られることは、爪白癬治療の継続のモチベーションを保つ。飲み薬の継続率を調べた調査でも、テルビナフィン塩酸塩という飲み薬では平均継続率5.5カ月でした」

 テルビナフィン塩酸塩は、投与期間は決められていないものの、およそ6カ月とされている。平均継続率5.5カ月ということは、それをほぼ達している。

■肝機能障害があっても問題ない

 塗り薬ではなく、飲み薬。これが爪白癬治療のスタンダードとすべきだが、実際はそうなっていない。

 2022年、過去1カ月以内に爪白癬患者10人以上へ薬物治療をした医師1367人に、薬の処方状況についてのアンケートが行われた。

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