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難治性のテニス肘には「PRP療法」ただし強い痛みを覚悟の上で

テニス肘は手首を伸ばす筋肉に炎症が起きる

 問題はPRPを注入した後、しばらく強い痛みが続くこと。皮膚と組織の中は空洞ではありません。関節腔内に注射をする場合にはあまり痛みがありませんが、腔がないテニス肘治療では、PRP療法で濃度の高い血小板を入れるために内圧が高まります。

 実際、治療を受けられた多くの方は痛みを訴えます。うめき声をあげる方もいます。なにを隠そう私もテニス肘で一度PRP療法を受けてます。それはもう、痛かったです。叫びたくなりました。でも症状はとれました。

 私は自分が経験しているので、テニス肘治療の方にはPRP療法を勧めています。「でも痛いですよ」とも伝えます。

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森大祐

森大祐

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

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