大昔から放射線治療は1日1回2グレイ/週5回で治療されるケースが多かったことから、一般的ながんでは予防的な量としては「40~50グレイ/20~25回/4~5週間」が目安で、放射線治療だけで根治を目指す場合は「60~70グレイ/30~35回/6~7週間」が目安となります。実際に多くの病院で、乳がんの温存術後の放射線治療(予防照射)では、「50グレイ/25回(50グレイを25回に分割したということ)/5週間」、取り切れなかった場合は「60グレイ/30回/6週間」を目安に行っていました。
現在はもうちょっと短く照射しても問題ないとわかってきたので、1回の線量を2.6グレイ程度に上げて、5週間ではなく3週間程度に短縮して照射する「寡分割照射」がはやりとなっています。
教えて放射線治療 ドクター黒﨑に聞く