病気と共に生きていく

ある日を境に高熱が続くように…検査をしても原因不明

三尾希さん(提供写真)

 その頃から関節痛と、二の腕の紅斑も出てきました。熱は内科、関節痛は整形外科、紅斑は皮膚科。それらの症状がひとつの病気から出ていると思ってもいませんでしたから、受診するのは別々の科。ほかにもいろんな症状があることを私は先生に伝えないし、先生も知らない。体重は8キロも落ち、フラフラした状態で、何かが起こっているのはわかるが、それが何かがわからない。

 そんな時、右目が見えにくいという症状も出てきたんです。網膜に問題があるのではと眼科を受診すると、「これはうちで対応できるものではない。大きな病院を受診してほしい」と言われました。その足で少し大きな病院へ行くと、通常の外来は終了しており、緊急で医師を呼んでくれました。

 すぐに検査となり、血液の一部が詰まっていて、そのため目の症状が出ている可能性がある、と。血栓が脳に飛ぶと脳梗塞を起こす恐れがあるとのことで、MRIを撮ってもらったのですが、それでは異常が見つかりませんでした。結果、そのまま1人暮らしの自宅に帰ることになったんです。しかし、血栓があるという言葉から、このまま死んでしまうんじゃないか、寝たらもう目が覚めなくなるんじゃないかという恐怖でパニックをきたし、翌朝、自分で救急車を呼び、脳の検査をしてくれた病院へ搬送してもらいました。

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