腕が痺れてつかめない…「胸郭出口症候群」を見逃さない3つの方法

ルーステスト(C)日刊ゲンダイ

■ルーステスト

 胸を張った状態で腕を肩の高さまで水平に上げ、肘を上向きに90度曲げたまま30回グーパーを繰り返す。手指の痺れや前腕のだるさがあると血管が圧迫されている可能性が高い。

■エデンテスト

 胸を張った状態で両腕を体の横に垂らし、後ろ下に引っ張ってもらう。手指に痛みや痺れがあると腕神経叢が圧迫されている可能性が高い。

「エデンテストは狭くなった胸郭出口を物理的にさらに狭める検査なので、症状が現れれば陽性率はかなり高いと言えます。これらのテストが陽性であれば、神経の活動性を見る神経伝導検査や、胸郭出口の血管や神経の状態を確認するためにMRI検査を行い、最終的に診断しています」

 野地氏によると、胸郭出口症候群と診断された大半は、肩回りの筋肉を鍛えたりストレッチにより筋肉を柔らかくしたりするだけで症状が改善されるという。なで肩が原因の場合には僧帽筋強化のトレーニングが有効だ。自宅で行う場合には、2リットルのペットボトルに水を入れて両手で1つずつ持ち、ばんざいした状態から肘を90度曲げた状態で肩の高さまで両腕を下ろし肩甲骨を寄せる。その際、肘を落とし過ぎるとかえって胸郭出口が狭まるので注意したい。

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