ひどい腰痛も8割治る

施術後1週間で期待ほど効果は見られず歩行が困難なままだったが…

写真はイメージ

「何年も痛みを我慢してきたんです。でもとうとうずっと立ってられなくなって、坂道も歩けない」

 といって我々のクリニックを訪ねて来られたのは、韓国から来日し長らく日本に定住されている40歳代の女性の方でした。

 伺うと20歳代のころに首を痛め、原因不明のままやり過ごしてこられたのですが、ちょうど7年前のこと、今度は左下肢に痛みが出始めたことから、自宅近くの整形外科を受診。エックス線撮影検査の後、腰が悪いとの診断となりましたが、根本的な治療は行われず、湿布など保存的加療にとどまったまま、ここにきて立つこともままならず、当院を受診されたのでした。

 さっそく前屈後屈やあおむけになってもらい、医師が脚を持って上げ下げすると、座骨神経痛や椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などさまざまな可能性が考えられるラセーグ徴候(臀部の筋の収縮で、座骨神経が圧迫されることによって起こる徴候)も見受けられました。

1 / 3 ページ

宮岸洋明

宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。

関連記事