「何年も痛みを我慢してきたんです。でもとうとうずっと立ってられなくなって、坂道も歩けない」
といって我々のクリニックを訪ねて来られたのは、韓国から来日し長らく日本に定住されている40歳代の女性の方でした。
伺うと20歳代のころに首を痛め、原因不明のままやり過ごしてこられたのですが、ちょうど7年前のこと、今度は左下肢に痛みが出始めたことから、自宅近くの整形外科を受診。エックス線撮影検査の後、腰が悪いとの診断となりましたが、根本的な治療は行われず、湿布など保存的加療にとどまったまま、ここにきて立つこともままならず、当院を受診されたのでした。
さっそく前屈後屈やあおむけになってもらい、医師が脚を持って上げ下げすると、座骨神経痛や椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などさまざまな可能性が考えられるラセーグ徴候(臀部の筋の収縮で、座骨神経が圧迫されることによって起こる徴候)も見受けられました。
ひどい腰痛も8割治る