さっそく椎間板の中に特殊なジェルを注入するセルゲル法による日帰り施術を実施。しかしこの方の場合、施術後1週間目には痛みが増したという報告をいただきました。椎間板の中の容積が一時的に広がったためであり、致し方ないことなのですが、そんな症状も1カ月もたつと、下肢やおしりなどの痛みやしびれは、ほとんど感じない程度に回復されていきました。
このセルゲル法による治療では個人差もありますが、やはり施術後は少なくとも1カ月の時間をかけ、慣らしていくことが必要であると考えています。この患者さんは典型的なケースだといえます。
さらに3カ月がたったあたりでは、もうすっかり痛みとしびれは消え、それまでと違い腰に力が入るようになり、大変喜ばれました。
最近では筋力の維持のため、シルバー専門の運動クラブにも入会されたそうです。無理のない運動の継続をお勧めしたのでした。
(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)
ひどい腰痛も8割治る