災害医療チームとして最も知られているDMATは、阪神・淡路大震災において救えたはずの命が失われたことを教訓として発足しました。発災から48時間以内に活動できるように訓練され、1チームは医師、看護師、業務調整員の4~5人で構成されています。
JMATは、日本医師会が被災地の医師会からの要請を受けて出動します。私も2月9日からはJMATの隊員として派遣されたのですが、JMATも医師を中心としたチームで活動します。発災直後の超急性期の活動が求められるDMATに対し、JMATはもう少し遅い時期まで、たとえば被災したクリニックの支援など被災地の医療が立ち上がる支援なども行います。
JMATは、事前登録なしに参加できるのがメリットです。ただ、特に訓練されているわけではないので、災害医療の知識が不十分な隊員もいます。たとえば、前述した多くの災害医療チームそれぞれの役割についても理解していないと、被災者が困っている際に適切な支援をできるチームを紹介できません。私も現地で初めて知った医療チームもありました。もっと勉強しなければ……と強く思った次第です。
クスリ社会を正しく暮らす