科学が証明!ストレス解消法

考えている以上に「ストレス」は病気の引き金になる

睡眠の質を高めることが重要(C)日刊ゲンダイ

 ボストン大学のファルツらの研究(19年)で、睡眠中(特にノンレム睡眠中)は脳内液体の循環スピードが3.5倍に高まるという報告があります。循環スピードが高まることで脳内のいらない物質をきれいに洗い流している。すなわち、質の高い睡眠を取るほどストレス物質などを取り除いてきれいな状態にしてくれ、翌朝には良い状態で目覚めることができるというのです。

 人間は生きていく中で、すべてのストレスをコントロールすることはできません。何かに囲まれ、誰かと接触する以上、どこかでイライラや不安を抱えます。だからこそ、ひとりでもコントロールできる睡眠の質を高めることが、重要なストレスコントロール術となります。

 眠る直前のスマホいじりなど交感神経を刺激することは控え、代わりにストレッチをして体の緊張をほぐすなどしてみてください。住環境や寝る前の習慣を大切に。

3 / 4 ページ

堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

関連記事