【マイク眞木、病を語る】 稲妻のような激痛、盲腸で幽体離脱した

 ただ全体的に、日本の病院はハワイと比べるとちょっと寂しいかな。ハワイは手術室のカーテンがレインボーで明るくていいなと思いました。

 実は50歳の時にハワイで盲腸になり、病気に対する考え方の違いを体験したんです。
 夜、原稿を書いていたら、まるで頭から足先に稲妻が走ったような激痛を感じたのです。痛みをこらえていると高熱が出てきて、ソファにうずくまるしかなくなった。そのうち、そんな姿を壁側から眺めている自分に気付いたんです。いわゆる幽体離脱体験!

 これは我慢するレベルではないと、家族に病院へ連れていってもらいました。痛さに耐えている中、手術室のカーテンがレインボーだったことや、ドクターや看護師さんがアロハ姿だったのが印象的でした。

 開腹手術の翌日、ベッドから下りられないほど痛いのに、「歩いて帰れ」と言われ、対応の違いに驚きました。結局、尿が出なくて退院は2日後に延びたのですが、「おまえは特別だ」と念押しされて。日本ならそう簡単に退院させてもらえないのに、全然逆なんです。

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