「キレイ好き」「こだわり派」…その性格は病気かもしれない

「症状の表れ方の程度が診断の基準になります。強迫による行為が1時間以上かかるなど、その人の仕事や日常生活に支障をきたすようになったら病気と考えてください。その行為が過剰だと自分で認識しているのにやめられなかったり、必要ない行為だと分かっていながら、不安や恐怖からしなくちゃいられないケースも該当します。本人はその行為を好きで行っているわけではないので精神的な苦痛を感じます。また、家族や周囲の人に迷惑がかかっているレベルなら注意が必要です」(奥田氏)

 重症だった場合、医者によるカウンセリングや薬物治療が必要になるが、イヤイヤでもないし、仕事や生活に支障もない程度なら気にしなくても問題ない。家族や同僚に迷惑がかかっていないか確認してみてもいい。

「精神的なストレスや疲労によってエスカレートする人もいるので、症状が気になり始めたらまずはしっかり睡眠をとって休養することです。また、あえて強迫行為をやめてみて、何も問題が起こらないことをゆっくり認識していく。〈吊り革に触って手を洗わなくても病気にならなかった〉〈戸締まりを確認しに行かなくても鍵はしっかりかかっていた〉といった事実を繰り返し学んでいくと、徐々に症状が改善する人もいます」(奥田氏)

 どうしても気になる人は、医者に相談したい。

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