花粉症の鼻水 確実に止めるなら「市販薬」より「処方薬」

 花粉症で鼻水が出るのは花粉が鼻の中に入ってくると、肥満細胞と呼ばれる細胞からヒスタミンなどが放出され、神経や血管を刺激するからだ。

 むろん、花粉を吸い込まなければ鼻水は出ないが、これは無理。ならば街中で買える、市販薬で済ませればいいのか、といえばそうではない。

■市販薬を使い続けると薬剤性鼻炎になることも

「市販の点鼻薬には、血管収縮剤が含まれているものが多く、使い始めは花粉で腫れ上がった鼻の粘膜を収縮するので、鼻づまりを強力に解消します。しかし、1カ月以上連用すると、反対に鼻の粘膜がより腫れてきて、鼻づまりがひどくなります。それでも続けていくと中毒状態になってしまう。これを薬剤性鼻炎といいます。この系統の薬は街中の薬局だけでなく、ネット薬局でも買えます。薬剤師さんに問い合わせて買う慎重さが必要です」

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