片頭痛の放置が招く 「脳過敏症候群」危険度チェックリスト

 脳過敏症候群に移行しているかどうか心配な人は、以下の診断基準(案)をチェックすべし。

①過去に片頭痛などの慢性頭痛の既往がある
②2親等以内に片頭痛などの慢性頭痛を持つ者がいる
 いずれかに当てはまる人のうち、日常生活に支障を来す程度の下記の症状を3項目以上満たす人は、脳過敏症候群になっている可能性が高い。
①片側または両側性の頭鳴
②不眠
③不安の増強
④高次脳機能の一時的障害(物忘れなど)
⑤頭重感
⑥浮動感を伴うめまい

「脳過敏症候群まで進んでしまった人は、抗てんかん薬や抗うつ剤などを使って脳の興奮状態を鎮める治療を行います。しかし、数十年かけてこびりついた脳の興奮状態を元に戻すには数カ月から数年かけた長期にわたる根気強い治療が必要になります」(清水氏)

 将来、深刻な症状に悩みたくない人は、片頭痛を放置しないこと。
 我慢は美徳ではないのだ。

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