肺炎や食中毒の原因に 歯ブラシトラブルを防ぐ7つの習慣

歯みがき後のケアも大切/(C)日刊ゲンダイ

「それは違います。汚れた歯ブラシを放置すれば、細菌が歯ブラシ上で繁殖、それを使えば口腔内の細菌のバランスが崩れ、歯周病や虫歯などのトラブルを長引かせかねません。新たな種類の細菌を侵入させることで、食中毒など新たな感染症を引き起こす可能性もあるのです」

 医学の世界では肺炎や動脈硬化、がんなどあらゆる病気の背景には感染症があるとの見方は根強い。その意味で細菌だらけの歯ブラシは避けた方がいいに決まっている。

 では、使用中の歯ブラシはどう保管すればいいのか? 

「歯ブラシを徹底的に乾かすことです。使用後にティッシュで拭いたり、水切りして風通しの良い場所に置きましょう。口の中の常在菌は大きく2つある。酸素が必要な好気性菌、逆に酸素を嫌う嫌気性菌です。とくに体に悪さをする嫌気性菌が問題で、濡れたままの歯ブラシでは表面を好気性菌が覆い、その下で嫌気性菌が劇的に増殖する。乾燥で嫌気性菌が減るわけではありませんが、増殖は抑えられます」

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