患者に聞け

【中心性網膜炎】失明することはほとんどない

原因はまだよくわからない(C)日刊ゲンダイ

「それがきっかけで目の病気に関心を持つようになりました。実際、その上司が飲みながらさんざん脅すわけです。物が見えにくいというと“その症状は手術前の私と似ている。多分、同じ網膜剥離じゃないか? 治療が遅れると失明するよ”と。あまり気乗りしませんでしたが、自宅から歩いて行ける総合病院の眼科で、診察を受けてみたんです」

 眼底検査は、フルオレセイン(蛍光色素の一種)という造影剤を用いた「蛍光眼底造影検査」。腕の静脈から蛍光色素を注射し、眼底写真を撮るもので、もし色素上皮が裂けていたら、そこから蛍光色素が漏れてくる。

 結果、担当医からこう診断されたという。

「網膜剥離の心配はありませんが、中年の男性に多い『中心性網膜炎』という病気です。正確には『中心性漿液性脈絡網膜症』というそうですが、『この病気で失明することはほとんどない』ということで少し安心しました。ただ原因はまだよくわからないそうなんです」

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