真似したい伝承療法

高知県のゆずポン酢

高知県のゆずポン酢(C)日刊ゲンダイ

 ポン酢といえば、高知県では、多くの人が“ゆずポン酢”を思い浮かべるに違いない。

 ゆずの生産では、高知県は全国シェアの40%を占める。山間部では昼夜の寒暖差が大きく、それがゆず栽培に適し、良質なものが育つそうだ。

 それを使ったゆずポン酢は、ゆずの風味が口に広がり、食欲も増す。しかも、心身の健康を守る成分も少なくない。

 ゆずポン酢を使い始めて3年になる会社員の秋山正幸さんはこう話す。

「毎日使っているわけではありませんが、疲労感やストレスが軽くなった気がします。また、ゆずポン酢が関係しているかわかりませんが、50歳を過ぎた今でも、健診で異常はありません」

 ゆずに含まれるリモネンなどの香り成分は脳をリラックスさせて、ストレス緩和に役立つ。

 クエン酸やリンゴ酸などが多く含まれているのも、ゆずの大きな特徴。これらの有機酸は疲労物質である乳酸を速やかに分解して燃焼させる働きがあり、疲労回復に大きく貢献してくれる。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。