急性だとズキズキした虫歯のような痛み、慢性では圧迫感のある鈍痛が特徴だ。では、ビリビリとした歯痛だという手島さんは何なのか。
「電気が走るような電激痛があるといわれるのは、『神経障害性歯痛』の中の『三叉神経痛』の可能性が高い。顔面の感覚をつかさどる三叉神経に血管が圧迫することによって痛みをもたらすといわれています。食事中や歯磨き、洗顔の際にビリッとした痛みを感じるケースが多いようです」
発作的な片側顔面痛が特徴といわれる三叉神経痛だが、歯痛から始まることもあるという。除痛効果が高い抗痙攣薬があるが、それでも改善しない場合は神経と血管を離す手術の可能性もある。
繊細な場所なので医師選びが重要になることはいうまでもない。
「三叉神経を圧迫しているものが血管ではなく、脳腫瘍の場合もあるので慎重な検査が必要です」
歯や神経を抜く前に、口腔顔面痛みセンターやペインクリニック科の受診をお勧めする。
その症状は…病気のサイン