徹底解説 乳がんのなぜ?

治療後のセックスはどうすればいいのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 セックスが女性ホルモンを増やし、乳がんの進行に悪影響を及ぼすと誤解するカップルもいるが、セックスと病気の進行はまったく関係ない。

 コミュニケーションが大事なのは、再開後も同じだ。

「気をつけたいのは“それは嫌”“痛い”“そこは気持ちいい”とお互いに言葉にして快・不快を伝えあうこと。本来、セックスはカップルの一方の快感を優先するのではなく、お互いの心地よさを大切にするもの。病気のあとはそれが一層大事になります。いきなり挿入を目指すのではなく、あせらずゆっくり行う。以前のセックスにとらわれず、これまでとは違った楽しみ方を見つけるカップルもいます」

 また、男性は乳がんの治療によって女性の体が変化することを知っておく必要がある。

「放射線や抗がん剤の治療の影響で、全身の倦怠感が残り、性欲そのものが低下することもあります。そんなときには無理強いしないことです」

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