耳の構造は、右耳と左耳がつながっているわけではありませんから、右と左で性能やメーカーが違う補聴器を使用して問題はありません。あくまでもその人の耳にぴったり合った補聴器を、じっくり時間をかけて探すべきなのです。
このとき気をつけたいのが、補聴器の電池交換の手間です。老眼の方には、補聴器の小さな電池の入れ替え作業はとても大変なことです。
ちなみに医師が補聴器選びのお手伝いをすると、よいことがいくつもあります。
例えば難聴の原因が単なる老化のせいなのか、それとも中耳炎などの耳の病気のせいなのか、きちんと診断した上で補聴器を選べます。
外耳道は人によって形が随分違います。耳鼻咽喉科の専門医なら耳の奥まできれいに掃除して、耳の中のすべての状況を把握してから、その人の耳の形態に合った、最適な補聴器を処方することができます。
患者さんの住む場所によっては、自治体が補聴器購入に補助金を出しているケースがあります。医師はそのことも、きちんと案内してくれるはずです。
耳鼻科の病気