耳鼻科の病気

耳管開放症 鼻をすすってはいけない

 先週に引き続き、耳と鼻をつなぐ耳管が開きっぱなしになる「耳管開放症」のお話です。

「耳がキーンとする」「耳に水が詰まったような不快感がある」などの症状が出るこの病気は、その多くが自然と治ります。しかし、治るまでは不快感が続きますので、発症後の対症療法をお教えしましょう。

 ひとつは、「深くおじぎをする」ことです。あくまでも症状の軽い患者さんに限りますが、深くおじぎすると重力の作用で耳管の周囲に血液が集まり、耳管が閉じやすくなって症状が楽になるのです。

 コツは上半身を90度以上深く曲げ、頭頂部を床に向けて下げること。その姿勢を10秒程度保ちます。これを朝、昼、晩と1日3回くらい行うといいでしょう。このとき、ふらふらして転倒しないよう、片手を椅子の背や壁につくなどして体を安定させてください。
 ただし、高血圧で血圧のコントロールがうまくできない人や脳動脈瘤の疑いのある人はしてはいけません。このような人は、症状が出たとき会社のソファなどで少し横になるだけでも効果があります。

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大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。