脱毛症治療薬が精子を減らすことも…「男性不妊」AtoZ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 男性の性機能を専門にするのは泌尿器科。精液検査だけなら産婦人科でも行っているところはあるが、専門外だ。

 そのため、精子に問題があっても、男性不妊の原因を調べて治療を行うことをせず、人工授精、体外受精という「女性側の治療」に進むことが少なくない。

「男性不妊でも、最終的には女性の心身に負担をかける体外受精になります。しかし、その前に男性側の問題を解決することで、体外受精までいかずに妊娠に至るケースがある。体外受精の成功率も高めます」

 だから、男性不妊が疑われるなら泌尿器科。ただし、泌尿器科ならどこでもいいわけではない。

 泌尿器科の疾患には、前立腺がんやLOH症候群(男性更年期)などもある。男性不妊の専門外では、精液検査にその場で対応していない場合もあり、別の検査機関に送られるので正確に調べられない。男性不妊治療を掲げる医療機関を探して受診すべきだ。

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