漢方達人をめざせ!

花粉症に効くのは?

生薬のお茶も効果的(C)日刊ゲンダイ

 今年は花粉の飛散が早いようです。クシャミや鼻詰まり、目のかゆみなどがもう始まっている人もいるのではないでしょうか?

 Sさんは毎年、花粉症対策のお茶を買いに来ます。花粉症の症状を鎮めるのに役立つ生薬、具体的にはシジュウム、甜茶、ハトムギ、ビワ葉、シソ葉、ハッカ、ネトルが入ったお茶で、いずれも食品として使われる生薬なので、体質に関係なく飲むことができます。

「生薬のお茶」というと「おいしくなさそう」と思われるかもしれませんが、スッキリした味わいで好評です。

 Sさんはもともと市販薬で花粉症対策をしていました。ところが眠気がひどく、仕事に支障が出る。その割には、あまり効果も感じられない。そこで、私の漢方薬局へいらっしゃったのです。

 東洋医学では、腎の機能が低下すると免疫機能に影響が出て、花粉症などアレルギー症状も出やすくなると考えます。そのため、花粉症には補腎の漢方薬を用います。Sさんにお勧めしたのは、「苓姜朮甘湯」。Sさんの体質にとても合ったようで、花粉症の時期には長年、この漢方薬を飲んでいました。ただ、最近は体質が改善したのか、お茶だけで花粉症シーズンを乗り切っています。

 花粉症の漢方薬としては「小青竜湯」もよく知られています。これは症状が軽い人に向いています。

 花粉症の症状が重い人には、Sさんが飲んだ漢方薬や、「麻黄附子細辛湯」などの方が適しています。

久保田佳代

父は乳児院院長、母は薬剤師、長女は歯科医、次女は眼科専門医という医療一家に産まれたが、昨今の臓器医療である西洋医学とは違い、人に向き合い、カラダとココロの両面から治療が行える漢方を志し20余年経つ。昭和薬科大学卒業、老舗漢方薬局を経て、「氣生薬局」開局。サプリメントアドバイザー、漢方茶マイスター、日本プロカウンセリング協会1級など多数資格取得。「不妊症改善における実力薬局100選」に選ばれている。