助かった患者に共通点 大動脈瘤で死なない3つのポイント

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「大動脈瘤は、いったんできると縮小しません。大きくならないようにするしかない」

 だから早期発見がカギになる。大動脈瘤が神経を圧迫し、声がかすれるなどの症状が出ることはあるが、それはまれで、ほとんどが無症状だ。

「患者さんの多くは、別の検査時に偶発的に大動脈瘤が見つかっています。声がかすれるなど“いつもと違う症状”があれば病院で原因を調べることはもちろん大切です。しかし、他の疾患のリスクも高くなる50歳以降に大動脈瘤破裂が増えることを考えると、健康診断や人間ドックなどの検査を定期的に受けることが、結果的に大動脈瘤の早期発見につながりやすい」

 最適の検査はCTだ。大動脈瘤がある人は、血圧や悪玉コレステロール値が高い人が多い。どちらも高い人は、より注意が求められる。

【発見されたら?】

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